成人先天性心疾患について
成人先天性心疾患
生まれつき心臓病を持ったお子さんは約100人に1人生まれ、医療の進歩に伴い95%以上の方が成人に達すると言われています。先天性心疾患に対する手術の多くは根治手術ではなく、長期にわたる観察が必要です。多くの患者さんは小児科に通院されてきましたが、大人になった場合、成人向けの診療科へ移行する必要があります。
当院では2019年11月に成人先天性心疾患外来を循環器内科に開設し、循環器内科医が外来を担当しています。成人先天性心疾患は心臓の問題だけでなく、運動・就労制限の必要性、血管・肝臓・腎臓などの全身臓器の問題、女性の場合は妊娠・出産など多領域に及ぶ問題に対応する必要があります。当院は大学病院の特性を活かし小児科、小児心臓外科や他の成人科とも連携しており、患者さんごとに最適な管理を提供できる体制をとっています。なお当院は県内で唯一、日本成人先天性心疾患学会の専門医連携修練施設として認定されています。
受診を希望される場合は紹介状をご準備の上、電話予約センター(電話番号073-441-0489、成人先天性心疾患外来担当:谷本貴志 毎週火曜日)までご連絡ください。
和歌山県立医科大学 循環器内科
谷本 貴志